おもちゃのワークショップ
7月7日に葛飾シンフォニーヒルズで行われたJaTTS研究会に参加してきました。今回は、徳島県・阿波手づくりおもちゃ館の井村雄三先生をお迎えしてのワークショップでした。

この日は、先生が製作されたおもちゃが会場いっぱいに展示され、とても楽しい雰囲気に包まれていました。3cm四方の立方体の積み木をたくさん使って作った天井の高さまで積み上げられた塔、しりとりパズルやサンタさんをモチーフにした色とりどりの絵本、到底小さな子どもの手では回すことのできない大きな重いこまや、今までみたことない形をした玉落とし、本物に限りなく近いつり竿とさかな、おいしそうないちご大福やおすしまでありました!先生のおもちゃは、木片や段ボールなど身のまわりにあるものを材料としていますが、子どもが手にとって楽しめるよう、シンプルでありながら細部にまでこだわりのあるものばかりでした。

今回先生のお話で印象的だったことを2つご紹介します。
1つは、「簡単なものがたくさん」ある素晴らしさです。「簡単なものがたくさん」あるおもちゃとは、会場で展示されていた積み木がその1つです。先生の話によると、「たくさん」あることから、積むことによって高さ、並べることによって長さの学習ができ、1つもので色々な側面があることを学ぶことができると同時に、バランスを考えて積みあげる、いろいろな形に積む、積んだ積み木をジェンガの遊びのように1つずつ順番に抜く、思いっきりはたいて崩すなど、遊びが1つに規定されず、さまざまな使い方で無数の遊びを展開できるとのお話がありました。これまでに、先生は2200個の積み木を使って4m30㎝の塔を作られたことがあるそうです!
子どもの遊びを豊かにするためのおもちゃの選択は、おもちゃそれ自体が持っている魅力を問いがちですが、使い方が限定されているものではなく「多様な使い方ができるもの」という視点の大切さを学びました。
もう1つ印象的だったことは、YG会で井村先生がお話された中で、おもちゃの発想の源は「目の前にいる子ども」であったということです。
先生のおもちゃは、子どもだけでなく大人をも夢中にさせる普遍性のあるものですが、先生のおもちゃ作りは、教師をされていたときに1人のお子さんが家で新車を買ったというお話を聞いて、その子どものために新車のパズルを作ったことが始まりだったそうです。先生は、学校生活の中で、目の前にいる子どもが「楽しめるものはなんだろう」という思いからおもちゃを作り、そのおもちゃを子どもにただ与えるだけでなく、そのおもちゃでとにかく子どもと積極的に一緒に遊び、もっと楽しくおもしろく遊ぶにはどうしたらよいだろうと、改良を重ねてこられたそうです。そのプロセスを経て作られたものが、今回会場に展示されたおもちゃなのです。

絵心のない私は、木片を用いてしりとりパズルを作るワークショップで、貴重な材料を下手な絵で台無しにしてしまいましたが、子どもの「楽しい」という気もちを一番に大切にしながら、子どもの力を引き出せるよう、今後も努力していきたいと思いました。






この日は、先生が製作されたおもちゃが会場いっぱいに展示され、とても楽しい雰囲気に包まれていました。3cm四方の立方体の積み木をたくさん使って作った天井の高さまで積み上げられた塔、しりとりパズルやサンタさんをモチーフにした色とりどりの絵本、到底小さな子どもの手では回すことのできない大きな重いこまや、今までみたことない形をした玉落とし、本物に限りなく近いつり竿とさかな、おいしそうないちご大福やおすしまでありました!先生のおもちゃは、木片や段ボールなど身のまわりにあるものを材料としていますが、子どもが手にとって楽しめるよう、シンプルでありながら細部にまでこだわりのあるものばかりでした。



今回先生のお話で印象的だったことを2つご紹介します。
1つは、「簡単なものがたくさん」ある素晴らしさです。「簡単なものがたくさん」あるおもちゃとは、会場で展示されていた積み木がその1つです。先生の話によると、「たくさん」あることから、積むことによって高さ、並べることによって長さの学習ができ、1つもので色々な側面があることを学ぶことができると同時に、バランスを考えて積みあげる、いろいろな形に積む、積んだ積み木をジェンガの遊びのように1つずつ順番に抜く、思いっきりはたいて崩すなど、遊びが1つに規定されず、さまざまな使い方で無数の遊びを展開できるとのお話がありました。これまでに、先生は2200個の積み木を使って4m30㎝の塔を作られたことがあるそうです!
子どもの遊びを豊かにするためのおもちゃの選択は、おもちゃそれ自体が持っている魅力を問いがちですが、使い方が限定されているものではなく「多様な使い方ができるもの」という視点の大切さを学びました。
もう1つ印象的だったことは、YG会で井村先生がお話された中で、おもちゃの発想の源は「目の前にいる子ども」であったということです。
先生のおもちゃは、子どもだけでなく大人をも夢中にさせる普遍性のあるものですが、先生のおもちゃ作りは、教師をされていたときに1人のお子さんが家で新車を買ったというお話を聞いて、その子どものために新車のパズルを作ったことが始まりだったそうです。先生は、学校生活の中で、目の前にいる子どもが「楽しめるものはなんだろう」という思いからおもちゃを作り、そのおもちゃを子どもにただ与えるだけでなく、そのおもちゃでとにかく子どもと積極的に一緒に遊び、もっと楽しくおもしろく遊ぶにはどうしたらよいだろうと、改良を重ねてこられたそうです。そのプロセスを経て作られたものが、今回会場に展示されたおもちゃなのです。



絵心のない私は、木片を用いてしりとりパズルを作るワークショップで、貴重な材料を下手な絵で台無しにしてしまいましたが、子どもの「楽しい」という気もちを一番に大切にしながら、子どもの力を引き出せるよう、今後も努力していきたいと思いました。



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